私がこれまで出会ったWebディレクター達

2020年11月12日01時46分投稿IT体験談,

※この記事は“私のWeb制作体験談”の派生記事です。

26歳くらいのときにWeb制作でフリーランスになりました。以前は会社に勤めて上司ディレクターが窓口となり管理する下で作業を行なっていたところを、全て自分で行わなければなりません。

お客さんもいろんな方がいます。Web制作会社のような専門家だけでなく、①ネットショップの写真撮影代行会社がクライアントにWebの相談を受けて制作を請負っていたり、②飲食店等の店主から直接依頼をいただいたり。①のパターンは撮影代行会社だけでなく、個人含め何ケースかありました。このお客さん達の場合Webの専門家ではないので、ある程度こちらがディレクションする必要があります。

Web制作会社だとしても、③経験のあるディレクターもいれば、④恐らく社外に(私のような)制作リソースを確保し始めたばかりであろう会社がディレクター経験の無い社内の技術側の人間にディレクションさせていたり、そんなのまだマシな方で、⑤ヘッダーとフッターを最後まで逆に覚えて使っていたWeb制作すら経験のない素人ディレクターもいました。

Web制作においてディレクターは絶大に大事な役回りです。神と言っても過言ではありません。良い神か悪い神か、我々技術者からすると、ディレクター次第で制作が天国にも地獄にもなります。

例えば、化粧品販売のLP。その案件は私のお客さんであるWeb制作会社から定期的に依頼をいただいていたものなのですが、ある日、いつもよりかなり短い、納期1週間でとお願いされました。ただこのお客さん、ベテランディレクターだったので、クライアントにも技術者にも良いように折衷案を取ってくれていたのです。1週間で納品する代わりに、ワイヤーでOKが取れたあとの修正は一切受け付けない、という条件付きでした(デザインの元となる紙媒体があるので、こちらはそのパーツを使ってワイヤー通りに仕上げればよかった)。このディレクターが私に「安心してください。僕がワイヤーでしっかり固めて変更が無いように守りますから。」と言った時は、マジでこの人になら抱かれてもいいかなと思ったよね、ハイ。「守る」なんて彼氏にも言われたことがない自分にとって、この案件はいろんな意味で天国になりました。

逆に地獄だった案件。手戻りが多くなる傾向にあります。④のディレクターは割と近年。個人的に「伝書鳩」と呼んでいました。私のメールを単にコピペしてクライアントに送付していたであろうことが、こちらからもすぐにわかりました。案件スタートから時間も経ち色々問題も出てきた頃、私もまさかクライアントにそのまま伝わるとも思わないので、(と言うか悪口ではなく正直な申し出として)少々厳しいことを言ったことがあったのですが、クライアントからのレス(これもやはり伝書鳩さんのコピペ)が明らかに機嫌を損ねたものだったのです。そんなディレクターなので、「自分でこの案件を動かそうとする意識」がガチで薄く、右から左に〜左から右に〜状態で、もはやこの人を省いてクライアントと直接やり取りした方が早いんじゃないかくらいに思っていました。いやーこの案件はマジで大変でした。。上の子を妊娠していたのに徹夜したこともありましたから。元々規模感も伝えられないままヌルッと始まった案件だし(正式に一案件として一式依頼されていない)、あんまりにも進行が酷いので途中キリの良いタイミングで降りさせていただきたいと申し出たのですが、社長直々にお願いされ断れない状況へ。後にも先にも、お客さんに苦言を申し上げたことはこの案件以外ありません。伝書鳩さんは色々やらかしたのですが、酷すぎてグチが止まらなくなりそうなのでここでやめておこう。。同業の友達と飲んだら絶対にネタにするレベル。友達いないけど。。

⑤のディレクターも同じく手戻りが多かったです。ある案件で私のデザインがクライアントに受け付けられなかった、というところまでは理解できるのですが、社長が出て来て他のデザイナーに途中までデザインさせた物を私に渡して「これをうまくまとめて欲しい」という超難問を突き付けてきました。これ何が問題かちょっとわかりづらいかもですが、デザインやってる人だとわかってもらえるんじゃないかと。いやいっそ作業料は結構ですので、そのデザイナーに最後までさせたらよろしいのでは?と今なら言うだろうけど、当時まだフリーランスになって2年ぐらいだったし若かったwので、クライアントを納得させられなかった自分の非に引け目を感じて断れず。。でもそのデザイン、私が提示したものと全然全く方向性が違うのです。おかしいですね、私も一応ディレクターにヒアリングした上で作成したのですが。

…とまぁ結局グチになってしまいましたが、私自身もダメな部分があると思うので、人のことばかり責められません。また、こういった失敗事例から学んだことも多いです。

ディレクターは技術者である必要はないかもしれないけど、制作の経験が無いまま務まるような簡単な役回りではありません。だからせめて、慣れないうちは先輩ディレクターの見習いとかから始めて学んだり、社内で監督する人を付けて欲しい、マジで。。

で、④⑤みたいな案件に限って単価が安かったりするのです。。何次請けやったんやろうか。。

SALLY'S REVIEW

考察中、あるいは特記なし。

COMMENTS