Mac MiniにCentOS7.5をクリーンインストール

2018年10月13日13時50分投稿, 2024年1月7日22時40分更新IT環境構築

お勉強用環境作りで実施した作業の忘備録です。

CentOSのインストーラーを作る

CentOS本家サイトより、今回はMinimal ISO版(CentOS-7-x86_64-Minimal-1804.iso)を、1GBのUSBメモリを使用してインストールしました。インストーラーの作り方はいろんな方が記事にされているため、ここでは割愛します。

Mac MiniにCentOSをインストールする

1. PC起動

上記で用意したUSBメモリを差した状態でキーボードのoptionキーを押しながら電源を入れると、起動ディスクの選択画面に遷移するので対象のUSBメモリを選択。なお、クリーンインストールする場合でも予めMacOSを削除しておく必要はありません。

2. 各種設定値の設定

画面に沿ってポチポチ選択して進めます。

インストールの概要 -> システム -> インストール先

対象のディスクを選択状態(アイコンにチェックマークが付く)にする -> 完了 -> ポップアップが出現するので、内容を読んで問題が無ければ「領域の確保」 -> すべて削除 -> 領域の再利用
※上記はクリーンインストールする場合の設定値です。目的に合わせて適宜変更してください。元のデータにバックアップが必要であればお忘れなく。

インストールの概要 -> システム -> ネットワークとホスト名

対象のNICを選択して「オン」 -> 設定 -> IPv4のセッティング -> 方式「手動」 -> アドレス「追加」 -> 下記設定値を入力 -> 保存 -> 完了

項目 設定値
アドレス 192.168.0.51
ネットマスク 24
ゲートウェイ 192.168.0.254
DNSサーバ 192.168.0.254

※各値は環境に合わせて変更してください。筆者はプロバイダのルーターの設定ページhttp://192.168.0.254を参照し、設定値を検討しました。なお、今回はIPアドレスを固定すべく手動での設定としてます。DHCPモードに割当てられているIPアドレスが192.168.0.11〜50だったので、その次の51を選びました。

3. インストールの開始

各種設定値に問題がなければ「インストールの開始」ボタンを押下。インストールが始まるとユーザーの設定画面に遷移するので、必要に応じて従います。

4. 再起動〜ログイン

インストール完了 -> 再起動 -> CentOSが起動

// ログイン
$ ※ユーザー名もしくはrootを入力

// ログアウト
$ exit

// 別PCからSSH接続 ※ポート番号の変更は後述
$ ssh ユーザー名@192.168.0.51 -p 2222

// 終了
$ shutdown -h now

// 再起動
$ reboot

おまけ:ネットワークの設定値を書き換えたい

筆者は当初設定値が適切ではなかったようで、yumで何かインストールしようとしたら失敗しました(=サーバーから外部にアクセスできない。pingで確認できます)。下記の手順で再設定しました。

// 設定値の確認
$ nmcli con show ※NIC名

// NICの設定
$ vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-※NIC名
IPADDR="192.168.0.51"
PREFIX="24"
GATEWAY="192.168.0.254"
DNS1="192.168.0.254"

// ネットワーク再起動
$ service network restart

おまけ:SELinuxを無効にする

このあと行うSSHのポート番号の変更で妨げになったので実施しました。

// ステータス確認
$ getenforce

// SELinuxの設定
$ vi /etc/selinux/config
SELINUX=disabled

// サーバー再起動
$ reboot

おまけ:SSHのポート番号の変更

// SSHの設定
$ vi /etc/ssh/sshd_config
Port 2222

// SSH再起動
$ systemctl restart sshd

// ファイアウォールの設定
$ vi /usr/lib/firewalld/services/ssh.xml
<port protocol="tcp" port="2222"/>

// ファイアウォールの設定反映
$ firewall-cmd --reload

おまけ:FTPを使えるようにする

セキュリティ観点で見ると良くないと思いますが、今回はクローズドな環境での利用なのでrootをそのまま使うことにします。このあとの「ファイアウォールの設定」と併せて実施してください。

// vsftpdインストール
$ yum install -y vsftpd

// vsftpdの設定
$ vi /etc/vsftpd/vsftpd.conf
anonymous_enable=NO

// ログインを拒否するユーザーの設定
$ vi /etc/vsftpd/ftpusers
#root

// ログインを許可or拒否するユーザーの設定、vsftpd.confの設定しだいで挙動が変わる
$ vi /etc/vsftpd/user_list
#root

// vsftpd再起動
$ service vsftpd restart

// 自動起動の設定
$ chkconfig vsftpd on

おまけ:ファイアウォールの設定

このままだとSSHでしか接続できないため、HTTP, FTPでも接続できるようにします。

// 設定値の確認
$ firewall-cmd --list-all

// サービス追加
$ firewall-cmd --add-service=http --permanent
$ firewall-cmd --add-service=ftp --permanent

// 設定反映
$ firewall-cmd --reload

おまけ:このあと必要になったので追加したもの

// unzipインストール
$ yum install -y unzip

課題:Wi-Fiに接続する

検証中

課題:RDPでリモートデスクトップ接続できるようにする

wineで動かしたいソフトがあります。手持ちのMacBookAirやiPhoneにMSリモートデスクトップをインストールしてGUIで操作できるようにします。

SALLY'S REVIEW

このままだとWi-Fiに接続できないようです。断捨離の一環で、プロバイダを乗り換える度に溜まっていったLANケーブルをごっそり廃棄してしまっており、設置用の余剰がなかったので、仕方なくLANケーブルを発注しました。。nmcli dでデバイスを確認しても、この記事で設定したイーサネット1件しか出てきません。カーネルのバージョンが合っていないとWi-Fiデバイスが認識されない?といった情報を見かけました。要検証。

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