Mac MiniにCentOS7.5をクリーンインストール
お勉強用環境作りで実施した作業の忘備録です。
CentOSのインストーラーを作る
CentOS本家サイトより、今回はMinimal ISO版(CentOS-7-x86_64-Minimal-1804.iso)を、1GBのUSBメモリを使用してインストールしました。インストーラーの作り方はいろんな方が記事にされているため、ここでは割愛します。
Mac MiniにCentOSをインストールする
1. PC起動
上記で用意したUSBメモリを差した状態でキーボードのoptionキーを押しながら電源を入れると、起動ディスクの選択画面に遷移するので対象のUSBメモリを選択。なお、クリーンインストールする場合でも予めMacOSを削除しておく必要はありません。
2. 各種設定値の設定
画面に沿ってポチポチ選択して進めます。
インストールの概要 -> システム -> インストール先
対象のディスクを選択状態(アイコンにチェックマークが付く)にする -> 完了 -> ポップアップが出現するので、内容を読んで問題が無ければ「領域の確保」 -> すべて削除 -> 領域の再利用
※上記はクリーンインストールする場合の設定値です。目的に合わせて適宜変更してください。元のデータにバックアップが必要であればお忘れなく。
インストールの概要 -> システム -> ネットワークとホスト名
対象のNICを選択して「オン」 -> 設定 -> IPv4のセッティング -> 方式「手動」 -> アドレス「追加」 -> 下記設定値を入力 -> 保存 -> 完了
項目 | 設定値 |
---|---|
アドレス | 192.168.0.51 |
ネットマスク | 24 |
ゲートウェイ | 192.168.0.254 |
DNSサーバ | 192.168.0.254 |
※各値は環境に合わせて変更してください。筆者はプロバイダのルーターの設定ページhttp://192.168.0.254
を参照し、設定値を検討しました。なお、今回はIPアドレスを固定すべく手動での設定としてます。DHCPモードに割当てられているIPアドレスが192.168.0.11〜50だったので、その次の51を選びました。
3. インストールの開始
各種設定値に問題がなければ「インストールの開始」ボタンを押下。インストールが始まるとユーザーの設定画面に遷移するので、必要に応じて従います。
4. 再起動〜ログイン
インストール完了 -> 再起動 -> CentOSが起動
// ログイン $ ※ユーザー名もしくはrootを入力 // ログアウト $ exit // 別PCからSSH接続 ※ポート番号の変更は後述 $ ssh ユーザー名@192.168.0.51 -p 2222 // 終了 $ shutdown -h now // 再起動 $ reboot
おまけ:ネットワークの設定値を書き換えたい
筆者は当初設定値が適切ではなかったようで、yumで何かインストールしようとしたら失敗しました(=サーバーから外部にアクセスできない。pingで確認できます)。下記の手順で再設定しました。
// 設定値の確認 $ nmcli con show ※NIC名 // NICの設定 $ vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-※NIC名 IPADDR="192.168.0.51" PREFIX="24" GATEWAY="192.168.0.254" DNS1="192.168.0.254" // ネットワーク再起動 $ service network restart
おまけ:SELinuxを無効にする
このあと行うSSHのポート番号の変更で妨げになったので実施しました。
// ステータス確認 $ getenforce // SELinuxの設定 $ vi /etc/selinux/config SELINUX=disabled // サーバー再起動 $ reboot
おまけ:SSHのポート番号の変更
// SSHの設定 $ vi /etc/ssh/sshd_config Port 2222 // SSH再起動 $ systemctl restart sshd // ファイアウォールの設定 $ vi /usr/lib/firewalld/services/ssh.xml <port protocol="tcp" port="2222"/> // ファイアウォールの設定反映 $ firewall-cmd --reload
おまけ:FTPを使えるようにする
セキュリティ観点で見ると良くないと思いますが、今回はクローズドな環境での利用なのでrootをそのまま使うことにします。このあとの「ファイアウォールの設定」と併せて実施してください。
// vsftpdインストール $ yum install -y vsftpd // vsftpdの設定 $ vi /etc/vsftpd/vsftpd.conf anonymous_enable=NO // ログインを拒否するユーザーの設定 $ vi /etc/vsftpd/ftpusers #root // ログインを許可or拒否するユーザーの設定、vsftpd.confの設定しだいで挙動が変わる $ vi /etc/vsftpd/user_list #root // vsftpd再起動 $ service vsftpd restart // 自動起動の設定 $ chkconfig vsftpd on
おまけ:ファイアウォールの設定
このままだとSSHでしか接続できないため、HTTP, FTPでも接続できるようにします。
// 設定値の確認 $ firewall-cmd --list-all // サービス追加 $ firewall-cmd --add-service=http --permanent $ firewall-cmd --add-service=ftp --permanent // 設定反映 $ firewall-cmd --reload
おまけ:このあと必要になったので追加したもの
// unzipインストール $ yum install -y unzip
課題:Wi-Fiに接続する
検証中
課題:RDPでリモートデスクトップ接続できるようにする
wineで動かしたいソフトがあります。手持ちのMacBookAirやiPhoneにMSリモートデスクトップをインストールしてGUIで操作できるようにします。